看護師が転職を考えるきっかけや理由として、大きくわけると主に下の4つが挙げられます。
- 職場での人間関係
- 勤務環境、待遇への不満
- ライフステージの変化(結婚・出産など)
- キャリアアップのため
まず現在の職場での環境を鑑みて、どのような点に不満を感じている/満足しているのかをよく把握することが大切です。
転職によって不満を解消できる一方で、現在満足しているポイントが満たされなくなってしまうこともあるため、注意深く考えてみることをオススメします。
あなたにとってのゆずれない点/妥協できる点は何でしょう? しっかりと考えてみましょう。
部署異動で解決できないか相談してみる
現在の仕事が体力的にも精神的にもつらい場合、まずは異動希望を申し出てみてもいいかもしれません。
職場の人間関係が悪かったり、仕事内容が自分に合っていないと感じていたりすると、後先を考えずに「転職だ!」と思い立ってしまいがちですが、これまでに積み重ねてきたその病院での経験や不満を感じていない部分も手放してしまうのは、かなりもったいないことです。
上司に相談したところ「退職する前にまずは部署異動をして様子をみてはどうか?」と勧められるケースは多いようです。
病院側としても長く勤務して欲しいと考えているので、部署異動の申し出があった場合にはできる限り希望部署へ異動するように取り計らってくれる場合もあるので、まずは相談してみましょう。
退職金や賞与、昇給や有給休暇など
看護師の退職金や賞与は、勤務先の種類や勤続年数によって大きく異なります。規模の大きな病院ほど退職金などが充実している傾向がありますが、地域によっても差がでる部分なので、事前に確認しておきましょう。
また、公益社団法人日本看護協会の調査によると、約70〜80%の病院が、看護師の年齢や勤続年数に基づいて昇給できる傾向にあります。
有給付与日数は「継続勤務年数」で決定されるため、転職すると勤務年数がリセットされてしまいます。このあたりも慎重に考慮すべきポイントです。
転職後に後悔…前の病院に戻りたい
「今の職場を退職したい」という気持ちだけで転職を決めてしまうと、よく考えずに行き当たりばったりで転職先を決めてしまい、後悔することも。パワハラがつらい、夜勤で身体を壊している、精神的に崩れそうなどの事情がなければ、じっくりと転職活動を進めてみるのがよさそうです。
HPや資料を見るだけではなく、病院見学やインターンシップにも積極的に参加してみましょう。
情報収集を怠らず、複数の転職先を比較し、「転職して何を実現したいのか」を意識しながら、よく検討してくださいね。